LinkStationの赤ランプが点滅したら、即座に自力復旧をあきらめ、通電を止めてください。赤ランプの点滅に焦り、誤った対処をしてしまうと、残せたはずのデータまで消失するリスクがあります。この記事では、LinkStationのトラブル原因とやってはいけないNG行動、データ復旧のポイントと手順を解説します。

LinkStationにトラブルがあった際、重要なデータであるほど自分で復旧を試みるのは危険です。冷静にエラーコードと赤ランプの点滅回数を確認してください。データ復旧のプロに相談する際に役立ちます。LinkStationのデータ復旧はバッファローと提携している「エーワンデータ」がおすすめです。無料診断でも迅速に現状把握できます。

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【一覧表】赤ランプの点滅回数でわかるエラー原因と危険度

LinkStationの前面にあるランプ(INFO/ERRORランプ)は、点滅の回数や長さによって現状の状態を示します。落ち着いてエラーコードとランプの点滅回数を確認してください。エラーコードと赤ランプの点滅が示唆するトラブルは以下のとおりです。

エラーコード赤ランプの点滅パターン主な原因・状態
E01短い点滅 × 1回基板故障(DRAM DATA LINE異常)
E02短い点滅 × 2回基板故障(DRAM ADDRESS LINE異常)
E03短い点滅 × 3回基板故障(RTC CHIP異常)
E04短い点滅 × 4回ファームウェア破損、または基板故障
E06短い点滅 × 6回ファームウェア破損、または基板故障
E10長い点滅 × 1回UPS動作中、または電源供給異常(無停電電源装置からの供給トラブル)
E11長い1回 + 短い1回冷却ファンの異常(回転停止やホコリ付着など)
E12長い1回 + 短い2回内部高温(熱暴走の危険:温度上昇により動作不能になること)
E13長い1回 + 短い3回RAIDデグレードモード(HDD故障により、RAIDの保護機能が失われた状態)
E14長い1回 + 短い4回RAIDアレイのマウント失敗(RAID構成が読み込めず、認識できない状態)
E15長い1回 + 短い5回HDD上の多数のエラー発生(不良セクタ:読み書きできない損傷領域の発生)
E16長い1回 + 短い6回内蔵HDDが認識できない
E17長い1回 + 短い7回基板の故障
E20長い点滅 × 2回基板(メイン基板)の故障
E21長い2回 + 短い1回基板の故障
E22長い2回 + 短い2回HDDマウント失敗(HDDは認識するがアクセス不可・フォーマット要求など)
E23長い2回 + 短い3回RAID構成HDDの故障(RAIDアレイから完全に外された状態)
E30長い点滅 × 3回内蔵HDDの故障(※基板の故障ではありません。ディスクの重度な障害です)

※赤色の点滅はシステムやハードウェアの重大なエラーであり、自然に直ることはありません。

【絶対NG】LinkStationのデータを破壊しかねない4つの行動

LinkStationが故障した際、やってはいけない4つのNG行動について解説します。

  • 電源のON/OFF(再起動)を繰り返す
  • HDDの抜き差し・順番の入れ替え
  • リビルド(RAID再構築)の実行
  • ファームウェアのアップデート

電源のON/OFF(再起動)を繰り返す

鉄則は「1度再起動してだめなら2度と通電しない」ことです。HDDに物理的な傷がある場合、電源を入れるたびにディスクが回転し傷口を広げます。HDD内に処理中のデータがあった場合の再起動も危険です。ファイルシステムが破損したり、データ自体が読み込めなくなったりします。

物理的なトラブルの初動対処を間違えると、データ復旧できる可能性が大幅に低下します。普段は気軽にやりがちな再起動ですが、LinkStationなどの機器のトラブル時は、できる限り再起動を避けてください。

HDDの抜き差し・順番の入れ替え

どうしても自分でHDDをさわる場合は、データ復旧業者やメーカーのサポートに従ってください。自己判断でのHDDの抜き差しや順番変更は、取り返しのつかない状況に発展するからです。2台以上のHDDが入っている場合、それぞれの順番でRAIDを構成しています。順番を入れ替えると、データがバラバラになり、復旧に悪影響をおよぼします。

リビルド(RAID再構築)の実行

管理画面に「リビルド」が表示されても安易に押してはいけません。リビルドは弱っているHDDに強い負荷をかけるので、データを破壊したり、整合性がとれなくなったりします。

ファームウェアのアップデート

トラブルが解消していない状況でのファームウェアのアップデートは危険です。アップデート中にシステムがクラッシュし、データの破損につながります。「ファームウェアが古いのがトラブルの原因かもしれない」と判断せず、データ復旧業者への相談を優先しましょう。

「修理」に出すとデータは消える?データ復旧との決定的な違い

「メーカー修理」と「データ復旧」の決定的な違いについて解説します。

メーカー修理

メーカー修理とは、トラブルの発生した機器を修理して使えるようにすることです。機器自体が使えるようになっても、内部データは初期化(完全消去)されるのが一般的です。重要データのバックアップがとれていない状況でメーカー修理にだすのは推奨できません。初期化されると、データ復旧業者でもデータの復旧は不可能になります。

データ復旧

データ復旧とは、トラブルの発生した機器からデータのみをとりだすことです。物理的な故障や内部の故障など、さまざまなトラブルにも対応しています。誤って削除したデータ復旧も対応可能です。データ復旧が成功すると、復旧されたデータを新しい機器に保存した状態で依頼者に返されます。

悪質業者に注意!失敗しないデータ復旧業者の選び方

データ復旧業者の選び方を解説します。

  • 重度の「物理障害」に対応できる設備(クリーンルーム)があるか
  • 透明性の高い料金体系|ポイントは「成功報酬型」「ファイルリストの提示」
  • 「第三者認証(ISO/ISMS)」を取得しているか
  • メーカーとの提携があるか

重度の「物理障害」に対応できる設備(クリーンルーム)があるか

データ復旧が必要なトラブルの分類は「論理障害」と「物理障害」です。 格安業者の多くは、市販の復旧ソフトを使うだけの「論理障害」しか対応できません。物理的に壊れかけている機器に復旧ソフトでスキャンをかけると、機器の傷が致命傷になります。 

クリーンルームをもち、物理障害に対応可能な技術力のあるデータ復旧業者かどうかが、最初の選定基準です。

透明性の高い料金体系|ポイントは「成功報酬型」「ファイルリストの提示」

良心的なデータ復旧業者は診断・見積もり無料かつ、データが復旧できた場合のみ費用が発生する成功報酬型を採用しています。 さらに重要なのが、無料診断の時点でどのデータが復旧できるかをまとめた「ファイルリストの提示」です。ファイルリストがあると、肝心の重要データの復旧が可能かを確認できます。

良心的なデータ復旧業者なら、依頼者が納得してから契約できますデータ復旧に成功した場合のみ料金が発生するのも安心材料です。

セキュリティの国際規格「ISO/ISMS」を取得しているか

データ復旧業者に依頼するということは、個人情報や機密情報をあずけることを意味します。セキュリティの高さを客観的に確認できるのは、第三者機関による認証だけです。情報セキュリティの国際規格「第三者認証(ISO/ISMS)」の取得は、厳格にデータ管理している証です。第三者認証取得済みの、信頼できるデータ復旧業者を選んでください。

メーカーとの提携があるか

データ復旧業者とメーカーの公式な提携は、依頼者にとってわかりやすい安心材料です。自社製品の構造を知り尽くしたメーカーとの信頼関係がないと、提携が成立しないからです。データ復旧率の高さはもちろん、高いセキュリティや実績にもとづいた信頼が担保されています。メーカー優待割引があれば、お得にデータ復旧の依頼ができます。

LinkStationのデータ復旧ならバッファロー社提携「エーワンデータ」

データ復旧業者選びに悩んでいる方には「エーワンデータ」がおすすめです。エーワンデータが多くのひとに選ばれている理由を解説します。

  • バッファロー社との提携によるメーカー優待割引(最大10%)
  • 創業31年の実績や技術力、ISO認証の取得
  • 復旧可能なデータかが事前にわかるファイルリスト

バッファロー社との提携によるメーカー優待割引(最大10%)

エーワンデータは、バッファロー社と提携をしています。LinkStationや外付けHDDなど、幅広い製品が対象です。正規の復旧費用から最大10%の優待割引が適用されます。バッファロー社との提携は、お得なだけでなく、データ復旧業者を選ぶうえでの安心材料です。

創業31年の実績と官公庁も認める技術力

エーワンデータは1994年創業の、日本におけるデータ復旧のパイオニア企業です。長年の経験に加え、情報セキュリティの国際規格「ISO27001(ISMS)」も取得しています。個人の写真データから、官公庁や大企業の機密データまで取り扱っています。セキュリティ管理と技術力は業界トップクラスです。難易度の高いRAID復旧も得意としています。

復旧可能なデータが事前にわかる「ファイルリスト」

「お金を払ったのに、必要なデータが戻らなかった」というトラブルにも対応しています。無料診断の時点で「復旧可能なファイルリスト」まで提示するからです。依頼者は、どのデータが戻るかを確認してから本契約に移れます。

»まずは無料診断から(エーワンデータ公式サイト)

無料診断からデータ復旧完了までの流れ

無料診断からデータ復旧完了までの流れは以下のとおりです。

  1. お問い合わせ(Web/電話)
    公式サイトのフォームまたは電話で相談します。機器名やエラーコードを伝えるとスムーズです。
  2. 機器の送付・無料診断
    機器を送付(持ち込み)し、初期診断を受けます。ここまでは無料です。
  3. 復旧作業・納品
    見積もりとファイルリストを確認し、納得したら正式に依頼します。復旧されたデータは、外付けHDDなどに保存されて納品されます。

LinkStation赤ランプ点滅時は「通電オフ」でプロに相談を

LinkStationの赤ランプ点滅に遭遇した場合、重要なのは「冷静さ」と「自分で判断しない」ことです。慌てて状況を悪化させると、本来修復可能だったデータが完全に壊れかねません。LinkStationのトラブルは、31年の実績と豊富な経験をもつエーワンデータの無料診断を活用して解決してください。